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2024/03/01 09:36

土づくり、畝立てに続き、いよいよ種を植えていきます。


野菜によって種を蒔く時期が違うのでよく調べてから何を植えていくのかを決めます。
収獲後次に植える時に連作障害を起こさない野菜、複数種植える場合は同じ畑内に混植する野菜の相性、適した土の酸性度が同じ野菜…など、様々な条件が絡んできますので、2年くらい先まで計画を立てて種を選んでいくことをオススメします。
種によっても、直蒔きがいいもの、ポットを使うもの、あらかじめ芽出しをするといいものなどそれぞれ。
必要な道具や時間を要するものがあるので早めに準備を進めていきましょう。



蒔き方の種類


蒔き方には主に「直蒔き」と「ポット蒔き」があります。
・直蒔きに向く野菜…栽培期間の短い葉野菜(ほうれん草・小松菜など)、根菜類(人参・大根・ゴボウなど)
・ポット蒔きに向く野菜…栽培期間の長い葉野菜(キャベツ・ブロッコリーなど)、夏野菜(ピーマン・ナス・トマト・きゅうりなど)

■直蒔きとは
直蒔きとは畑に直接種を蒔いて育てる方法のことです。
直蒔きには「筋蒔き」「点蒔き」「ばら蒔き」という3種類の蒔き方があり、それぞれメリット・デメリットがあります。

■ポット蒔きとは
ポット蒔きとは、種蒔きから植え付けに適した大きさになるまでが長い野菜や、種まき適期が低温期にあたる野菜などの場合にとる、ポットやセルトレーに種を蒔き、温かな場所で適期まで育てる「育苗」という方法です。
メリットは「生育の良い苗を選別できる」「狭いスペースで栽培管理ができる」「低温でも種蒔きできる」などあります。
すべての野菜がポット蒔きできるわけではないので、注意しましょう。


種まきを成功させるコツ


①蒔き床の土は細かくし整地しておく
蒔き床の用土は凹凸があると、種を蒔く深さにばらつきが出たり、種と用土の間に空間ができて種が乾燥しやすくなって発芽率が低下します。
②種は新しいものを使う
種子は冷暗所に保管すると数年は使用できますが、年数が経つにつれ発芽率が下がります。
③厚蒔き(多量)にしない
種を使い切ってしまおうと多量に蒔いてしまうと苗が密生しすぎてしまい軟弱な苗が育ってしまいます。
④覆土は薄く
覆土は育てる野菜に適した厚さにしましょう。種の3倍の覆土が基本です。
⑤発芽までは用土を乾燥させない
種を蒔く前に十分に用土に水を含ませて土を落ち着かせます。種は水をかけた直後から活動が始まるので乾燥させないようにしなければいけませんが、畑は保水性があるので水のあげすぎにも注意が必要です。週に一回、乾燥する季節は3~4日に一回のペースでも十分な場合が多いです。また、種ではなく苗を植えた場合は根っこが土に定着するまで毎日チェックし、しっかり水分を補給してあげます。
⑥発芽後の水やりはメリハリが大事
発芽後も毎日水やりをするのではなく、メリハリを意識することが大事になります。土の保水力や気温の高低によっても条件が変わるので、よく観察しながら水やりに依存しすぎないのがポイントです。

余った種の保存


種を余らせてしまうのはもったいないと全部蒔いてしまう方もいるかもしれませんが、先述の通り、必要以上に種を蒔くことは生育に悪影響になります。実は種はその年だけの命ではなく、次回使うことができるのです。余った種は適切に保存して、ぜひ次回に取っておいてください。
種は高温と湿気を嫌うため、低温低湿度状態で保存します、余った種は紙に包む、または封筒などの紙袋に入れておくと、湿気を吸ってくれます。保存場所は冷暗所(家庭なら冷蔵庫)。密閉容器に種を入れた袋と乾燥材を入れ、冷蔵庫にしまっておきます。
保存できるとはいえ、種にも寿命があり、保存期間中も少しずつ養分を消耗していきます。種の寿命は野菜によって異なりますが、時間の経過と共に発芽率は落ちていきます。種袋に使用期限が記載されているので、目安にしましょう。

【主な野菜の種の寿命】
3~4年…きゅうり・かぼちゃ・トマト・ナス
2~3年…インゲン・エンドウ・カブ・小松菜・スイカ・そら豆・大根・白菜
1~2年…枝豆・キャベツ・ゴボウ・玉ねぎ・ニラ・人参・ネギ・ほうれん草・落花生・レタス

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