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2024/04/19 13:29



前回の種に続き、今回は「苗」についてレポートします。
先述のとおり、野菜によっては畑に直接種を植えず、まずはポットやトレーで適期まで育てる「育苗」という方法が良い場合があります。
また、ホームセンターなどであらかじめ適期まで育った苗を買って植える方法もあり、初心者の方などにオススメです。



苗の定植


ポットで育苗した場合、苗の生長と気温など定植適期に合わせて畑に植え付けます。これを「定植」といいます。
「浅植え」と「深植え」があり、それぞれ野菜に適した深さがあります。
「浅植え」とは根鉢の上部を地面より少し高く植える方法、「深植え」は根鉢の上部を地面より低く植える方法です。

苗の植え方のコツとポイント


①育ちの良い苗を選ぶ
苗は本葉が4~5枚になる頃が植え付け適期です。その適期を守ることが大切です。
苗は茎が太く節間が詰まっているもの、葉の緑が濃く正面から見て左右対称のもの、病害や害虫に遭っていないものが良い苗の証拠です。

②ポットを裏返して苗を抜き取る
ポットから土へ植え付ける際、このポットから抜き取る時に根があまり張っていないと土が崩れたり、触りすぎて根を傷つけてしまったりすると、定植後の生長に影響があるので、なるべく丁寧に、サッとスムーズに抜き取る必要があります。
ポイントは、まず根鉢を崩さないよう、ポットの土に水をたっぷりと含ませます。ポットを裏返し、ポットの底にある穴に指を差し込んで押し出すと、きれいにポットから取り出すことができます。

③植穴を掘って植え付ける
植え付ける場所に根鉢より一回り大きい植穴を掘っておき、抜き取った株を丁寧に穴の中に入れます。
この時、根を切ったり傷つけないように丁寧に扱うようにします。
植えた後、株がふらつくようであれば、株もとに土寄せしてしっかりと固定していきます。
株もとを手のひらで軽く押さえると活着が良くなります。根付くまで土の表面を乾かさないよう、水やりを行います。新葉の生長が良くなれば定植が成功した証拠です。

④野菜別 苗の定植時間
野菜の苗を元気に育てていくためには、実は植え付ける時間帯も大切です。
トマトやナス、キュウリなどの夏野菜は晴れた午前中、ブロッコリー、キャベツなどの秋冬野菜は曇りの夕方に植え付けると良いといわれています。
夏野菜が晴天の午前中に植えると良い理由は、夏野菜の苗は日照時間が長く気温の高くなる夏に向かって生長するため、畑に植えられた当日に、長時間の日照と高温に遭遇させると、生長のリズムが生まれ、旺盛に生長します。
秋冬野菜の苗を植え付ける時間帯が曇天の夕方なのは、日照時間が短く気温が低くなる冬に向かって生長していくため、夕方からの低温状態にさらし、冬時間のリズムにする必要があります。



苗の植え付け方次第でその後の生長がかなり違ってきます。ここは丁寧に取り組んでいただきたい工程といえます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。ぜひ参考にしていただき、元気な苗を育てていただければ嬉しいです!

定植後は、元気に育つようサポートをしていきますが、実はここも、やりすぎ厳禁など注意が必要なので、
次回そのあたりを詳しくレポートしますね。

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